ナンバーワンよりもオンリーワン 競争社会で生き抜く生存戦略

2020.07.06

コラム

仕事

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大雨の中を走る

コロナにより4月5月はほぼ自粛生活を余儀なくされ、あまりにも運動不足だったせいか、これまで履いていたジーンズをいざ履こうと思ったら、全く入らない(笑)ことにショックを受けました。

そうです、気がつかないうちに太っていたのです。体重計には乗っていないのですが、感覚的におそらく3〜4㎏体重が増えたのではないかと思います。

そして、6月から徐々に活動を再開する中、去年から初めているサーフィンを再開しようと海に出ると、あまりにも運動不足すぎて筋力が落ちていたのか、身体が全く動かず 涙。

まだまだ初心者でたださえ身体が出来上がってなくてきつかったのが、再開初日は、吐きそうぐらい辛くて、いきなりハードな動きをしたせいか身体が痛すぎて、これではダメだと思い、筋力を取り戻すため、週に3回ほどのペースで、家の近くにある湖の周りをジョギングすることにしました。

1週6㎞の湖で、最初は半周しか走れなかったのが、2週間で1週走れるようになり、1ヶ月が経過し、2週12㎞走れるまで筋力が戻ってきました。

今日は、大雨だったのですが、気にせず走りに行きました。

ここ1週間の天気予報を見ると、全て雨マークという、まさに梅雨真っ只中で、湿気も強いですね。

個人的には快晴も大好きですが、雨も大好きです。特に夜寝る時の雨の音はとても落ち着きますし、そこに雷まで鳴ると逆にテンション上がります。

それに雨に打たれながら走るって、実はとても気持ちいいです(笑)なんだか色んなものを洗い流してくれる感じがして、走りながら叫びたくなります。

急に雨が降ったとき、傘がなくてびしょ濡れで自転車走らせている人を見ると、気持ち良さそうだな、って思いません?

くだらない話はさておき、ちょっとここから真面目な話をします。

誰とも戦わない戦略

仕事でも、雨の中一人走りに行くって感覚、実はとても大事だと思います。

それは言い換えると、みんなが動いているときに止まり、みんなが止まっているときに動く。みんなが右に進んでいるとき、一人左に進む、ということです。

大雨の日に走る人はいません。だから普段はジョギングコースと犬の散歩コースになって土日は結構な人がおり駐車場も混んでますが、平日の雨の日なんてほぼコースを独占状態。

そして、実際に雨の中走ってみると、普段は見れないカニ、リス、小鳥たちがコースに現れてきて、いつもとは比べ物のない距離まで近寄ってくる、おそらく人がいないから動物たちも警戒心が薄れているんでしょうね、どこか森の中に迷い込んだような、それだけでもとても神秘的な体験で、普段とは全く違う景色を観ることができます。

雨の日に走るリスクは、、、どうでしょう、服と靴が濡れるぐらいだと思いますが、濡れることを前提としているので、濡れたら洗って乾かせばいいや、と大して気にしていません(笑)

これは比喩なので、決して雨の中走ることを推奨しているわけではありません。言いたいことは、雨なら普通ジョギングなんてしないよね、という常識に囚われず、あえて常識とは真逆の方向に進んでみることで、新たに発見できるものがある、多くの人が知らない体験ができる、ということです。

常識とは多くの人が採用する考えでたくさんの住人がいますが、常識でないところに住人は少ないため、そこに希少性が眠っているのではないかと思います。

経営戦略の中で、ブルーオーシャン戦略という考え方があります。

レッドオーシャンは競合との凌ぎ合い、奪い合い、勝つか負けるか弱肉強食の血で血を洗う世界。

逆に、ブルーオーシャンは、未開拓で無競争の独自路線の世界。

まさに、競争相手を無にし、誰とも戦わない戦略です。

ブルーオーシャン戦略とは、従来あった商品・サービスの何らかの価値をそぎ落とし、新たに何らかの価値を加えることで、これまでになかった新たな市場を創り出す差別化戦略の一つです。

雛人形業界で革命で起こした故後藤由香子さんは、これまでにない全く新しい雛人形を世に送り出し、大きな注目を浴びました。

後藤由香子さんの頭の中にあるメルヘンな世界観を雛人形という伝統に融合させた、本当に素晴らしい作品です。

私も娘のために後藤由香子さんの雛人形を購入したのですが、岐阜にもかかわらず関東や北海道、全国様々な場所からこの雛人形を求めて、足を運ぶ人が多いようです。

それは、唯一無二、そこにしかない雛人形だからです。一時、後藤人形を真似した雛人形も出てきましたが、顧客目線から見れば全くの別物、その繊細な表現と独自の世界観に到底かなうものではありませんでした。まさに無敵の状態です。

※ゴスロリをモチーフとした雛人形「ゴシック」、後藤由香子さんの代表的な作品の一つ

弱者の戦略

もう一つ、弱者の戦略という考え方があります。もともとは、ランチェスターの法則という第二次世界大戦で使われた戦闘の数理モデルですが、今では多くの中小・零細企業が取り入れています。

弱肉強食の競争社会の中、弱者が強者の戦略をとっても勝てない、弱者には弱者の戦略があるということのなのですが、それは、一言で言えば一点集中による差別化です。

イメージで言えば、強者は総合デパートであり、弱者は小さな専門店です。

総合デパートは豊富な資本を武器に多くのメニューを安価で揃え、多くの顧客を集客します。小さな専門店は、限られた資本を選択と集中により、ある一つのメニューに絞り込み、徹底的に差別化し、そこでしか手に入らない商品・サービスをつくることで付加価値を高めます。

強者の戦略は浅く広くの大量生産、弱者の戦略は深く狭くの少量生産、弱者の戦略は局地戦です。あれこれやらず一つの商品群に絞り、ある特定のニッチな土俵でのナンバーワンを目指す戦略です。

もう少し平たく言えば、強者は広くたくさんの人に好かれる戦略であり、弱者は大多数に無視されても、ある一部の熱狂的なファンをつくる戦略と言えます。

仕事であれば、みんながやっている仕事を追従して身につけるのではなく、誰も目を向けてない、誰もやっていない仕事を卓越した状態に磨き上げる。

サービスであれば、多くの人のニーズを平均以上で満たそうとするのではなく、たとえ9人に嫌われてもある特定の1人を感動させる。

そうやって、競争のない世界を、自分独自の路線を創り上げるということです。

つまりそれは、ナンバーワンを目指すのでなくオンリーワンを目指す戦略とも言えます。

弱者の戦略を説明する際、「日本一高い山は何ですか?」という話があります。

もちろん誰もが「富士山」と答えます。

続いて「では日本で二番目に高い山は何ですか?」質問します。

そうすると、ほとんどの人は答えられない。

つまり、ある領域において1番以外は認知されない、であれば、小さくても自分が1位になれる領域を見つけ、そこでナンバーワンになる、ということです。

例えば、1970年代末期に経営危機を迎えたスズキは、日本はトヨタがいるから一番にはなれない、どこでなら一番になれるかと考え、当時自動車メーカーがないインドに進出し、今では2台に1台はスズキの車を乗るほどまでに成長、同国におけるシェア(市場占有率)ナンバーワンの強者に。

マツダは、多くの人に支持されることを目指すのではなく、世界の2%の人から圧倒的に支持されるブランドをつくるというシェア2%戦略により、アートとしてのクルマの実現を理想に掲げ、欧州のデザインに負けない、日本的美意識を盛り込んだ独創的で洗練されたデザインを追求することで、世界のデザインに特化した数多くの賞を受賞し、業績は大幅に好転、独自のポジションを確立しようとしています。

他にも、今は強者であるソフトバンクもセブンイレブンも創業当初は、弱者の戦略からスタートしています。

これは私自身の体験ですが、新卒でコンサルティング会社に入社し、入社して5年ぐらいは、会社の主力サービスを上司先輩から学び、それを顧客に提供し、習熟レベルを上げていくという日々でした。

しかし、ある日ふと思いました。「上司先輩から任される案件ってのは、結局、上司先輩が既にクリアしてもう下に任せてもいいかなと思うから任せるんだよな、それで、自分たちはより難易度の高い案件に取り組むんだよな」そう考ると「この流れで仕事をしていたら、同じ路線で進む限り、この領域での実力差は一向に埋まらない、案件のおこぼれはあるかもしれないが、いつまで経ってもこの主従関係が逆転することはないな」と思いました。と同時に「負ける勝負ならはなからしくたくない、同じ土俵で勝負しても勝つ見込みはほとんどない、それなら自分が勝てる土俵を自分で作るしかない」と思い、現在の仕事にも繋がるのですが、当時はほぼ未開発だった人材開発の新規事業に取り組むことを決めました。

結果、その分野での経験値と習熟度が高まるほど、他に同レベルで対応できる人間がいないため、同領域における案件は自然と集まってきたました。新市場という自分一人しかいないブルーオーシャンを見つけ出すことで、社内でも多くのライバルが案件を奪い合うレッドオーシャンから抜け出し、自分独自のポジションを見出すことができた、私にとってオンリーワン戦略の最初の成功体験でした。

ちなみに、戦略と言えば聞こえはいいですが、これは後づけであり、もともと平凡で特別な才能も人生経験もない自分が、優秀な人材が多く集まる社内でどうやったら生き残れるかと必死に考えた中での結果であり、自分が自分を弱者と認めたことで見出した唯一の活路が、このオンリーワンになるという戦略であったのだと、今は思います。

それでも、よくよく考えるとそもそもナンバーワンは100人いても1人、1,000人いても1人、競争相手が増えるほどナンバーワンになれる確率は下がる、あまりにも非効率な戦略です。でもオンリーワンは、100人いたら100通りの道がある、1,000人いても1,000通りの道がある、その道を見つけることは、決して簡単なことではないかもしれないけど、誰もが可能性を見出せる戦略ではないかと思います。

※日本で2番目に高い山、どこでしょう?

組織でプレゼンス(存在)を高める3本の柱

組織で働く以上、最終的には経営の意思決定には従わなければならない側面があります。しかし、働く以上は組織の中で可能な限り自分の意見を通していきたい、という思いが誰しもあるはずです。

しかし、現実的には何を言うか、よりも誰が言うのかが優先されるのが組織です。実力・実績がないのにいくら正論を言っても負け犬の遠吠えにしか聞こえず、自分の意見を聞いてもらうためには、組織の中でのプレゼンス(存在)をいかに高めるかが重要なテーマとなります。

組織の中でプレゼンス(存在)を高めようと考えたとき、経営側としてどのような人材の声を聞かざるを得ないか、そこには大きく3本の柱があると思います。

一つ目の柱は、組織に成果をもたらしてくれる人材です。成果とは、様々ですが、最も分かりやすいのは業績です。業績をつくることができる人材、特にチームの業績責任を果たすことができる人材を経営は手放せません。

そして、二つ目の柱は、人を育てることができる人材です。長い目で見ると、このマネジャーの下で働くスタッフは伸びる、このマネジャーの下で働くスタッフは潰れる、というのが明確になってきます。業績をつくるためには、人の成長が不可欠であり、人が成長することによって業績がつくられます。両者は両輪であり、とりわけマネジャークラスに求められるのは個人芸でなはく、人を伸ばす技術です。人を育てられるマネジャーの後ろにはそのマネジャーを信頼する複数の部下の姿があるため、そのような人材の声を、経営側は軽んじることはできません。

そして、三つ目の柱は、会社のことを我が事として考えてくれる人材です。つまり、組織の良い点、そうでない点含めて、自分事として捉え、その解決に向けて主体的に行動する人材です。当時、私が一般職から初めて役職についたのは、主任というポストだったのですが、その時、会社の現状に対して強烈な問題意識を感じ、無我夢中で改善提案レポートを作成し、社長に提出したことがあります。嫌な顔をされるかなと思いましたが、当時の社長はとても喜んでくれ、一緒に食事をしながらその内容について話をする機会をもらいました。今思えば、会社のことを自分事として捉えてくれることが嬉しかったのだと思います。そして、その後も、折に触れて声をかけ話を聞いてくれたり、プライベートも含め様々な場面で気にかけ、苦しいときに何度も助けてくれたことを覚えています。

もちろんこれら3つの柱は代表的な要素であり、他にも理念の伝承者であったり、外部との人脈形成に長けていたり、と様々な要因があります。しかし、いずれにしても、組織の中での発言力を高めるためには、代えの聞かない人材になる、辞められたら困る人材になる、必要があります。

そして、最もそのパワーの源となるのが、いかに代替不能の独自価値を見出せるか、という一点に尽きるのではないかと思います。

会社員時代、私は「自分にしか生み出せない価値は何か」という問い常にありました。その中身はステージと共に変わっていくのですが、一貫して思っていたのは、他の人ができることを自分がやる意味はない、そう思っていました。だから、自分にしかできないことは何か、自分だからこそできることは何か、を問い続け、探し続け、その中で自分の役割を見出そうとしました。そして、それを問い続けると、結局は、自分とは一体何なのか、自分は一体何者なのか、自分は一体何のために生まれてきたのか、という問いに行き着き、独自性とは、自己のアイデンティティそのものなのだと思いました。

組織の中で働く上で、一つ大切な心持ちがある、と思います。

それは、いつクビを切られても構わない、と思えるかどうかです。

この組織でずっと働いていこう、あと何年働いたら退職金はいくらかな、もし転職して給料が減ったらどうしよう、と考え始めた瞬間、人は必ず保身に走ります。上司の顔色を伺い、派閥に加わり、自分の言いたいことも言えなくなる。そして、仕事の情熱は失われ、与えられた責任を果たすこと、下手に波風を立てないことが目的となってしまう。少なくとも、自分はそうはなりたくないと思いました。

いつクビを切られても構わない、そして自分は100%この会社の社員である、そう思うからこそ本当に必要なときにリスクをとって勝負ができる。そして、そのためには、例え必要とされなくなっても自分はどこでもやっていける、という自信が必要であり、その自信をつけるためには、組織に雇われながらも、雇われていることを忘れるぐらい、主人公のように当事者意識をもって働くことがが必要なのではないかと思います。

独自路線の開拓でぶつかる2つの壁

独自路線を切り開こうとするとき、必ずぶつかる壁が2つあります。

一つ目は、一時的に成果が落ちるということ。

新しい路線にシフトするためには、今持っている仕事は手放さなければなりません。しかし、新しい路線はまだ成果が出てないため、どうしても一時的に成果が下がってしまう時期があります。反対に、それを恐れるからこそ、新しいことにチャレンジできないということもあります。短期視点に囚われば囚われるほど身動きがとれなくなります。長期視点で見れば、今以上の成果を出せることは想像はできるのですが、なまじ今の路線でそれなりに成果が出ていると、それを失う恐怖が先に立ち上がり、勝負できなくなるのも人間の性だと思います。プライド、自信、実績、これらを失うことの恐怖、これが一定の成功体験を得た人が既存のループから抜け出せず、止まってしまう最大の要因だと思います。

それを解決する方法として、アメリカではタクシー・ジョブという考え方があります。自分の夢を追いかけながら、一方で生活のためにタクシーの運転手をする。そして、自分の夢でお金を稼げるようになったら、徐々にタクシー運転手の仕事を減らし、最終的には、自分のやりたいことだけで生活できる状態にする、既存の路線を半歩維持しながら、もう半歩を新しい路線に踏み入れ、徐々に新しい路線にスライドしていく方法です。つまり、できるだけ今を落とさずに上げていく方法です。日本で言えば芸人さんが稼げるようになるまでバイトをする、という、いわゆる副業の考え方です。新しい路線に挑戦する以上必ずリスクをとる必要はありますが、急激にシフトするよりリスクは減らせると思います。もちろんその分新しい路線への資源の投入量は減るため、成果も半減してしまうのは否めません。しかし、全資源を投入して全て失うリスクを負うより、はるかに安全な方法だと思います。

私の場合も、当時、会社として短期成果を落とすことが認められなかったため、新規事業を始めるとき、嫌が応でもこの方法を採用せざるを得ませんでした。新規事業の売り上げは当然最初はゼロのため、既存のサービスで日銭を稼ぎながら、同時に新しい事業を開発し、徐々に売上を増やしていき、当面は新しい事業のみでこれまでの売上に相当する状態を目指す。そして、そこに到達した段階で、既存の業務を手放していく。これは、特にリスクを最小限に抑え、新しいことにチャレンジする上で最適な方法ではないかと思います。

二つ目は、必ず最初は否定されるということ。

新しいことを始めたとき、必ず起こるのが否定や批判です。経験的に言えば、これはどうしようもありません。そういうものだと思います。人の意思決定の95パーセンは無意識が支配していると言われます。そして無意識はいつも「変わりたくない」と思っています。変わりたいといくら言葉で言っても、人の無意識はこれまでやってきたことを変えたくないのです。

そのため、新しい何かを既存のグループに放り込んだとき、必ず抵抗勢力が生まれます。人は自分の存在を脅かされそうになったとき、本能的にその相手を潰しにかかる衝動が働きます。これも人間の真理だと思います。俗に言うイジメと同じ論理です。転校生が入ってきたら、今の状態が壊されるかもしれないと感じるボスは本能的に恐怖を感じ、皆でイジメて排除しようする。子供の世界でも大人の世界でも、今も昔もこれは変わりません。

私も、昔ある新たなサービスの種を社外から社内に持ち込み、新しいサービスを開発しようとした際、これまでとは180度違う価値観のものであっため社内で全否定されました。それも、これまで仲間として一緒にやってきたメンバーから真っ向から否定され、さすがにひどく傷ついたことを覚えています。

ただ大切なことは、大多数から否定されるから間違っているわけではない、ということです。本当にそれが人々にとって大切な何かであれば、必ずそれを必要とする人がいる、必ずそれを後押ししてくれる仲間がいる。ただ、一朝一夕でそこまではいかいため、ある一定期間は耐え忍び、打たれながらも芽が出るまで自分が信じたことを黙々とやる信念が必要だと思います。

そして、結果がではじめると必ず風向きが変わってきます。何かを変えていくとき、その構図は、2割の強烈に否定する人、6割の強く否定まではしないが様子を見ている人、残り2割のなんかいいかなと思っても言葉にはしない人がいます。そして、目に見える結果が生まれると、いいなと心の中で思っていた人が声をかけ、一緒に協力してくれるようになります。そして、次第にその輪が広がり、かたくなに否定していた人も、受け入れざるを得ないような状態になります。特に既存のカルチャーが強い場合、数年はかかると思いますが、とにかく最初は自分を信じて進み続け、小さな成功体験を積み重ねるしかないと思います。

先ほどの後藤由香子さんの例で言えば、最初に後藤由香子さんが自分のコンセプトを職人さんに話をしたとき、「そんなものつくれるか!」「遊びじゃねえんだ!」と全否定されたようです。伝統ある業界であり当然のことだと思います。業界内でも爆弾娘、夢見る夢子ちゃんと呼ばれ、馬鹿にされたそうですが、彼女はただ純粋に自分が創りたいものを創るために、進み続けたのだと思います。そして、それが実際に売れ、ファンが増えていくと、これまで否定したいた人も徐々に見方を変え、今ではたくさんの職人さんの協力のもと、彼女が産み出した多くの雛人形が後藤人形には並んでいます。

否定されるところから始まる

嫌われることって、正直怖いですよね。でも、嫌われることを恐れて何も自分を表現しなかったら、それは死んだも同然、そう私は思っています。

昔、よく上司からよくこう言われました。

「もっと上手くやれ」

直球しか投げられなかったので、変化球も覚えて、かわすピッチングも覚えろ、ということだと思います。

確かに直球しかないピッチャーは打たれますよね。ど真ん中ストーレートしか投げれない、確実に打たれます(笑)

緩急をつけて打ち取る(笑)、それが勝てるピッチャーです。

なので、今では少しカーブを投げれるようになりました(笑)へなちょこカーブですが(笑)ストレートを活かすためにもカーブ、必要です。できればスライダーとか、フォークとかも投げれるといいのかもしれませんが。投げる必要があるときは投げます。きっとへなちょこですが(笑)

ただそれでも、ストレートを失った変化球は意味がない、と思います。

ストレートとは、真です。まことの真。真は売らない。真はパワーだから。真は命だから。

人間関係、自分を嫌いな人2割、どちらでもない人6割、自分を好きな人2割、って言います。

であれば、全員に好かれることなんて不可能ですよね。

であれば、自分を嫌いな2割と戦うのではなく、自分を好きでいてくれる2割を大切にしたい、信じたい、そう思います。

もっと言えば、99人に嫌われても、1人の大切な人を大切にする。

99人が否定しても、自分1人がいいと思ったのなら、まずその自分を誰よりも信頼する。

何かを表現したら、否定されるって、仕方ないことだと思います。

でも、否定されるってことは、表現したい何かが自分の中にあるってことだと思います。

強い否定を受けるってことは、それだけ表現したい思いが強いからだと思います。

強い思いは、全力で否定しないと押さえ込めませんから。

だから、否定されることからスタートだと思います。

それは、きっと辛いし、傷つくし、時にひどく落ち込むけど。

それはきっと、自分の命を表現することの始まりだから。

自分が自分の最大の味方であれば、きっと大丈夫だと思います。

だから人は孤独って半分ホントで半分ウソだと思います。

いつだって自分のそばには自分がいるから。

自分自身が一番の理解者。

オンリーワンって、そういうことでしょ。

こんなに長文書くつもりなかったのですが(笑)、気づいたもう10,000字に迫る勢い。。。

こんなに長い文章、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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