女性リーダーのあなたへ vol.1 社会は女性的資質を必要としている

なぜ女性の力が必要とされているのか
昨今の社会変化と言えば、どんなキーワードが思い浮かびますか?
少子高齢化、デジタル革命(AI)、仕事観の変化、働き方改革、等が大きな社会変化であり、今後ますます国民一人ひとりに何かしらの形で影響を及ぼします。
もちろん、皆さんにも関係がある話なので、
まずはこのような大きな話を把握し、自分にどのような影響があるのか、を紐解いていきましょう。
まず一番大きいのは「少子高齢化」です。
少子高齢化がなぜ問題なのか。
それは医療費を含む社会保障費が増大し、一方で生産労働人口(働く人)の減少により税収が減少し、国家財政が破綻してしまうからです。お金や経済の問題ですね。
これに対して国は例えばどんな施策を講じたか。
①年金支給遅延と定年延長
②女性就労・活躍促進
③ニート(引きこもり)の就労促進
そうです。
今世の中で促進されている「女性活躍」は、女性のため、、、というよりも(それもあると信じたいけど)、国家財政を維持するためです。
私はこれに気づいた時、「なんだ、謙遜した私バカみたい。というか、今さら女性を頼りだして都合いいなぁ」と思いました。
そして同時に「ならば、思い切ってその国の思惑に乗ってやろう。意図せず目の前に現れた国家御用達の『女性活躍コースター』に乗って、そのレールで行けるとこまで行っちゃおう!ラッキー」と思いなおしました。
そのコースターから降りたいと思えばいつでも降りられますからね。
続いて、「仕事観の変化」を考えていきましょう。
高度経済成長期、企業は右肩上がりで成長し、自動的にお給料が上がり、老後を不安視せずに仕事をしていました。なので、パワハラやセクハラや理不尽な目にあっても我慢しやすかったし、それが当たり前だよねという時代でした。
だからマネジメントはあってないようなもの。
その後経済環境は大きく変わり、大企業でも倒産に怯え、お給料は上がらず、年金も保障されず、老後を不安視する時代になりました。それに伴い、働くなら働きやすい組織を、社会的意義が高い組織を、風土が良い組織を、成長できる組織を選ぶ人が増えました。価値の置き所(仕事観)が大きく変わったのです。
そしてマネジメントはかなり重要に。
女性的感覚がリーダーに求められている
私は経済が停滞している時代に社会人になりました。
なので、この会社でずっと働こう、とか、
今我慢すれば将来は安泰だし、とか、
とりあえず上司の言うことを聞いておこう、とは思えず、、
どちらかと言うと、組織のやり方に疑問を持ち、時に反発してきました。
男社会の組織ということもあり、男性の考えが正解、という文化にも苦しみました。
「もっとこうした方がいいと思うんだけど、、」「なぜこれがダメなのか?」と思いながら、
なかなか聞いてもらえず、自分の考えが間違っているのかな、と思い悩む日々が続きました。
そんな中でも、一人だけ、
私の意見を頭ごなしに否定せず、傾聴し、受け入れ、肯定してくれる人がいました。
その人の存在が私を潰さず、生かしました。
今思えば、その人のマネジメントが、今の時代に求められているマネジメントだったんだなと思います。
その人がしてくれたことは、、
・あるべき像を押し付け否定するのではなく、まずは話を聞いてくれる
・その話を受け入れてくれる
・課題ではなく長所に目をむけて活かそうとしてくれる
・存在そのものを承認してくれる
言い換えると、父性マネジメントではなく母性マネジメントです。
そうなのです。女性的な資質が求められているのです。
皆さんも身に覚えがありませんか?
例えばこんなこと。
問題解決よりも共感力が高く親身に話を聞く(共感力、傾聴力)
周囲に気遣いや配慮をし、一人ひとりに目を向ける(気づく力、包容力)
組織の権力構造に縛られすぎずフラットに物事を見ている(柔軟性、公平性)
仕事や患者さんに向き合う誠実な姿勢を持っている(人間性、あり方)
一旦ここまでをまとめましょう。
社会変化の流れから、大きく下記2つのことが言えそうです。
①女性活躍推進は、(残念ながら)女性のためというよりも社会のために必要であり、求められている
②しかも、今現場で求められている力は女性が得意な領域
「求められている×得意領域」であれば、何も迷わずやってみたらいいと思いませんか?
むしろ、断る理由が無いかも。
さて、
「いや、でも私にはそんな力無いし、、」と思う人もいるかもしれません。
実は私も絶対的に「私にはそんな力無いし、、、」側でした。
でも今は「絶対私にはできる!」と確信しています。
著者プロフィール 神田朋子
- 群馬県生まれ東京都在住。
- 筑波大学大学院 数理物質科学研究科 修了。2007年、ヘルスケアに特化した経営コンサルティンググループに入社し、プロジェクトリーダーとして人事コンサルティングを担う。その後、人材開発の領域に進む。元々「権力(メジャー)を嫌い、マイノリティに寄り添い、異質を受容する」家族の中で育ち、自然とその影響を強く受けるが、会社の業績至上主義と画一的な価値観が善とされる組織文化の中、自己のアイデンティティーとの狭間で葛藤する。
- 2014年、同社を退職し、金融・航空・メーカーなど大手企業をクライアントとする人材育成会社に転職し、コンサルティング営業を担う。裏方として第一線で活躍するプロフェッショナルをアテンドし、世の中のトレンドに触れる中、自分自身が様々な偏見や常識に囚われていたことを知り、リベラルアーツ教育の重要性に目覚める。
- 2018年、結婚・出産を機に1年間の休養に入る。命がけの出産を通して子を産み育てる母という存在の偉大さを知り、これまでの仕事一筋の生き方から、子を中心に置いたライフスタイルへと大きく生き方が変わる。
- 2020年、1児の母として職場復帰すると共に株式会社ピュアテラックスに参画、コンサルタントとして表舞台に戻る。真の多様性(ダイバーシティ)の社会の実現に向け、マイノリティである女性リーダーの育成に力を入れている。
- 第一印象は強そうに見られるが(実際に気は強い)、根は気遣い屋で面倒見がいい。好きな言葉は詩人 鈴木みすゞの″みんなちがっていい、みんないい″。ヤンキー、彫り師から社長まで友達の幅は広め。蟹座A型三人姉弟の真ん中。
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