年末のご挨拶 ー不安に振り回されないためにー
2020.12.31

今年1年間有難うございました。
2020年はコロナに始まり、コロナで終わった、あっという間の一年間ではなかったのではないかと思います。
とりわけ医療福祉に従事する皆様にとっては、感染リスクと日々向き合いながら全く気の抜けない日々を今も過ごされていることと思います。
多くの方々にとってこれまでにないストレスを抱きながらの日々であると思います。
このような外的な環境変化が起こると、必ずこれまで潜在化していた問題が顕在化しやすくなります。
それは、組織単位でも個人単位においてもです。
私たちは常に希望を持ちながらも、一方で不安を抱えながら生きています。
そして、
急激な環境変化は私たちの心に眠っていた不安を呼び起こします。
コロナだから不安なのでななく、その不安はもともとあったものなのです。それがたまたまコロナによって顔を出してきただけ、この捉え方が非常に重要だと思います。
もともと不安を強く持っていると、外的環境が悪化すると、様々なことに反応しやすくなります。
例えば、自分がコロナに感染しないか過度に神経質になってしまったたり、誰かに感染させてしまうことを極度に恐れ、行動が極端になってしまったり、自分と同じように感染を意識していない人に対して攻撃的になってしまったり、不安に対処するというよりは、不安に振りまわれて心が消耗してしまうのです。
そして、「不安は伝染する」という特徴があるため、リーダーの不安はスタッフの不安を呼び起こし、職場全体へと広がっていきます。
リーダーの役割はスタッフを不安にさせることではなく、安心させることだと思います。そのためにはまずもっとリーダー自身が不安に振り回されないことが大切です。
不安に振り回されることと、不安と向き合うことは全く違います。
不安に飲み込まれると、人は本来の自己を見失ってしまいます。
自分を責めるし、人を責める、
余裕がなくなり、攻撃的になります。
これが不安に飲み込まれている状態のサインです。
安全のために最善を尽くす、その上で更にできることは、私が知る限り、一つしかありません。
それは、ただその不安を見つめるということ、
もっと言えば、
自分は一体何が不安であるのか、その不安の正体を暴くことしかありません。
つまり自分の中にある不安と真正面から向き合うことです。
なぜなら、人はただ不安ということだけで、本当のところ自分が何を恐れているのか無自覚のまま、その不安をただ掻き消そうと反応的に行動してしまうことが多いからです。
これは一種の思考停止状態です。
心に不安がある限り、どれだけ不安を無くそうと対処しても、それは一時頭から離るだけ、時間を経てばまた私たちの頭の中を支配してきます。
場所を変え、人を変え、出来事を変え、その不安は常に私たちを飲み込もうとしてきます。
だからこそ、不安を掻き消そうとするのではなく、不安と対峙する、不安に飲み込まれるのではなく、不安を受け入れる、
その中で本当に必要な一手を打つことが、不安との健全な付き合い方ではないかと思います。
このような環境下であるからこそまずは自分の身体と心を大切に、共に働く仲間と支え合いながら、不安を乗りこなせるようになる、そんな新たな年を迎えられることを心より願っています。
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