今を生きる、不安や後悔に振り回されないために

2021.06.27

コラム

思考法

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生きているとどうしても付きまとう「不安」や「後悔」。

人によっては、このようなネガティブな気持ちに対して結構エネルギーを費やしています。

あなたはいかがですか?

人生や仕事に対してエネルギーを最大限注ぐためにも、

この「不安」や「後悔」に囚われない思考方法を身につけましょう。

そもそも、「不安」や「後悔」とは何でしょうか。

明日の仕事うまくいくかなぁ、

私の将来大丈夫かなぁ、

という未来に対するネガティブ感情が「不安」

あぁ、なんであんな風に言っちゃったんだろう、

もっとうまくやれたのに失敗しちゃったなぁ、

という過去に対するネガティブ感情が「後悔」です。

そう、まだ来ぬ「未来」と既に過ぎ去った「過去」に対しての気持ちです。

お気づきの通り、

「未来」はどうなるかわからないし、

「過去」は戻れないからしょうがないし、

ここにエネルギーを使うのはもったいないですよね。

大切なのは「今」です。

あなたが生きているのは「今」です。

だから当然ですが、「今」に対してエネルギーを注ぐべきなのです。

そうは言っても、どうしても「未来」や「過去」に無意識に意識が向いてしまいますよね。

無意識というのがやっかいです。

ではどうしたらいいでしょう。

答えは、

「未来」と「過去」を考えていることに気づくこと(認識すること)です。

例えば、

なんであんなこと言っちゃったんだろう、と考えていたら、「あ、わたし今過去のこと考えてる」と認識し、「いま、いま、いま」と呪文のように唱えて意識を強制的に「今」に戻しましょう。

明日の仕事うまくいくかなぁ、と考えていたら、「あ、わたし今未来のこと考えてる」と認識し、「いま、いま、いま」と「今」に意識を戻します。

その戻し方のスキルが、今流行りの「マインドフルネス」なのですがこれはまた長くなるのでここでは割愛します。

こんなこと?と思うかもしれませんが、

「認識」することはとても有効な方法です。

私は、実はこの方法でだいぶ意識が変わりました。

私はもともと完璧思考だったので、

いつも「不安」や「後悔」に思考が囚われていました。

毎夜シャワーを浴びながら、

明日の資料ミスないかな、今日もっとうまくやれたのになぁ、とそんな気持ちがずーっと頭をよぎっていました。

だから毎日、しんどかったです。

心安らぐ時は、金曜日の夜くらいだったかも。

そんなある日、たまたまNHKでやってた「マインドフルネス特集」を見て、

私の思考は「過去」と「未来」に囚われていることを知りました。

私にとって、この考え方は衝撃でした。

囚われていることを認識することが、私の思考方法に大きな変化をもたらしました。

私はその日から、

不安や後悔を感じなくなりました。。というわけは無く、

シャワーを浴びながら、やはりいつものように「あぁ、なんでもっとこうしなかったんだろう」という後悔の気持ちが湧き出ました。

そうです、この感情自体は変えにくいので、それでいいのです。

この後が大切です。

「あ!過去のこと考えてる!」と認識し、「いま、いま、いま」と呪文のように唱えて、ひたすらシャワーから出る水の一粒一粒をじーっと見つめました。

一見怪しいですよね。

でも、この一点に集中するのは「今」に思考を戻す有効な方法なのでおススメです(マインドフルネスに近い)。

その後も、嫌になるくらい毎日毎日「過去」と「未来」に意識が飛ぶわけですが、

少しずつ認識できるようになり、しばらくしたらすぐ認識できるようになりました。

今では、時間軸を認識できるのですぐ「今」に意識を戻せます。

こうなると、とても強いですよ。

いわゆる、ポジティブ思考の状態です。

さて、自分の思考がネガティブだなぁと思う人は、

「過去」と「未来」に意識が飛んでいないか疑ってみて、

もしそうであれば、そのことを認識し、「今」に意識を戻す訓練を始めてみてください。

実はこれは根本的なネガティブ思考の解決方法ではなく対症療法的なのですが、

この思考方法を習得すれば、結構ネガティブから逃れられることは多いです。

今後の人生を強くしなやかに生きるための術として、ぜひ身につけてみてください。

女性性が強い人は、特に「不安」や「後悔」を感じやすいと思います。

というのも、

女性性は自己価値(自分の価値、存在意義、貢献度合い)に対して敏感な特性があり、

必要以上に「自分がどうか」を気にして「過去」「未来」に意識が飛んでしまうのです。

自分の発言や行動を振り返って、どうだったかいちいち気にしてしまう。

貢献度合いを常に意識してしまう。

大変ですね。。

でもそれは、女性はきちんと自分に向き合うとも言えますね。

一方、男性性は自己価値を無視して封印するそうです。そして、できるオーラを出す。周囲でそんな人思い当たりませんか?

だから長い人生で見ると、女性は自分をちゃんと変化させて、男性よりも人生を楽しく駆け抜けるのかもしれません。

さて、私がここでお伝えしたいのは、

一言で言うと、

「自分の人生を、自分を主役で、今を生きよう」ということです。

今回は「今を生きる」方法に触れてみました。

著者プロフィール 神田朋子

  • 群馬県生まれ東京都在住。
  • 筑波大学大学院 数理物質科学研究科 修了。2007年、ヘルスケアに特化した経営コンサルティンググループに入社し、プロジェクトリーダーとして人事コンサルティングを担う。その後、人材開発の領域に進む。元々「権力(メジャー)を嫌い、マイノリティに寄り添い、異質を受容する」家族の中で育ち、自然とその影響を強く受けるが、会社の業績至上主義と画一的な価値観が善とされる組織文化の中、自己のアイデンティティーとの狭間で葛藤する。
  • 2014年、同社を退職し、金融・航空・メーカーなど大手企業をクライアントとする人材育成会社に転職し、コンサルティング営業を担う。裏方として第一線で活躍するプロフェッショナルをアテンドし、世の中のトレンドに触れる中、自分自身が様々な偏見や常識に囚われていたことを知り、リベラルアーツ教育の重要性に目覚める。
  • 2018年、結婚・出産を機に1年間の休養に入る。命がけの出産を通して子を産み育てる母という存在の偉大さを知り、これまでの仕事一筋の生き方から、子を中心に置いたライフスタイルへと大きく生き方が変わる。
  • 2020年、1児の母として職場復帰すると共に株式会社ピュアテラックスに参画、コンサルタントとして表舞台に戻る。真の多様性(ダイバーシティ)の社会の実現に向け、マイノリティである女性リーダーの育成に力を入れている。
  • 第一印象は強そうに見られるが(実際に気は強い)、根は気遣い屋で面倒見がいい。好きな言葉は詩人 鈴木みすゞの″みんなちがっていい、みんないい″。ヤンキー、彫り師から社長まで友達の幅は広め。蟹座A型三人姉弟の真ん中。
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