ナーシングビジネス2025年7月号に記事が掲載されました!《看護管理者が身につけたい「任せる」スキルの備え方》

By

弊社渥美の記事がナーシングビジネス2025年7月号に掲載されました。

Nursing BUSINESS(ナーシングビジネス) 2025年7月号 (発売日2025年06月14日) | 雑誌/定期購読の予約はFujisan

最近、管理職の仕事に対するプレッシャーや負担がますます大きくなり、時には「罰ゲーム」と感じることもあるという話をよく耳にします。特に、医療業界などではその傾向が強くなっていますが、実はこの問題は医療に限らず、日本全体に広がってきているんです。

そんな中、**『罰ゲーム化する管理職』という本が、「日本の人事部HRアワード2024年書籍部門優秀賞」**を受賞しました!この本は、現代の管理職が抱えるさまざまな悩みや課題に対して、どう向き合っていけばいいのかを教えてくれます。

役職に就きたくない人が増えている理由

日本の多くの業界で「管理職になりたくない」という人が増えている背景には、ポストの削減や、プレイングマネジャー化、働き方改革の影響など、さまざまな要因が絡んでいます。現役の管理職の方々も、その重圧を日々感じているのではないでしょうか。

その一方で、書籍では「管理職ができることの一つは、権限を部下に委譲すること」だと提案しています。部下に任せることで、管理職自身の負担が軽減され、組織全体の自立性も高まるというわけです。

管理職の本来の仕事は「他者を通じて成果を上げること」

管理職というと、ついつい「自分がすべてをやらなければならない」と思ってしまいがち。しかし、本来の役割は、部下に任せてこそ成り立つものです。管理職の本当の仕事は、「他者を通じて物事を成すこと」と本書では強調されています。

特に「自分がやった方が早い」「自分が動かないと結果が出ない」と感じてしまう管理職の方が多いのですが、それが実は部下の成長を妨げてしまっていることが多いのです。役職を持つ以上、部下の育成にも注力し、その負担を軽減していく方法を考える必要があります。

「権限委譲」で管理職の負担を減らす

本書の大きなポイントは、「権限委譲」。上司がすべてを抱え込むのではなく、部下に権限を委ねて、少しずつ自立を促すことで、組織全体が効率よく回るようになります。もちろん、すぐには成果が見えないかもしれませんが、そのプロセスを大切にすることで、部下も成長し、管理職自身も楽になります。

また、「上司のジレンマ」として、上司が「俺がやった方が早い」と問題を解決するループに入ると、部下がその問題を他人事のように感じてしまい、結局は部下の成長が止まってしまうという問題も指摘されています。これを防ぐためには、問題が起きたときに部下にも取り組ませ、その成長を支援することが大切だと説いています。

「役割」を任せることが成長を促す

部下に仕事を任せる際、ポイントとなるのは**「業務」を任せるのではなく「役割」を任せること**です。業務とはタスクとしてこなすべきことですが、役割を任せることで、部下はその仕事の目的を意識し、自分から考え、行動するようになります。

また、その「役割」をどう意味づけするかも重要です。例えば、ただ「これをやってください」と伝えるのではなく、「この仕事はあなたにとってキャリアアップにも繋がる」といった、部下にとっての意味をしっかり伝えることで、仕事へのモチベーションを高めることができます。

まとめ

『罰ゲーム化する管理職』は、管理職の重圧やプレッシャーを軽減し、部下の成長を促す方法を具体的に示してくれる本です。管理職にとっては、自分の役割を再確認し、どうやって部下に任せていくかを考えることが重要だというメッセージが込められています。

もし今、管理職としての仕事に疲れを感じている方がいれば、ぜひこの本を読んでみてください。自分一人で背負い込まず、みんなで力を合わせる方法を学び、より良い職場を作っていくためのヒントが得られるはずです。

 

お問い合わせはこちら

関連記事

最新記事一覧